**学部長
大変お世話になっております。福田です。
非対面授業について、オンデマンド型の授業では、学生との密なコミュニケーションが取り難いです。実際の授業でのコミュニケーションに近づけるには、リアルタイムの双方向型オンライン授業にする必要があります。回線のパンク、音声のひずみなど、問題は多いと思いますが、私は学生となるべく現実に近いコミュニケーションをとれる方を選びたいと思います。コロナで、人と接触できないという危機を共に乗り越えていく一体感を味わういい機会にもなると思います。今、学生に欠けているのは人との接触です。現実の、人との接触にできる限り近いコミュニケーションを提供したいと思います。いろいろ技術的な問題も出ると思いますが、学生と共に乗り越えるという方向で頑張っていこうと思います。
以上です。今後共どうぞよろしくお願い致します。
オンライン授業へのシフト準備でお疲れのことと存じます。
くれぐれも御自愛くださいますよう。
福田拓也
2020年4月22日(水) 17:26 ****
法学部の先生方
Cc:法学部教務課
先生方におかれては、来週月曜の非対面による授業開始に向け、ご準備頂いていることと存じます。これまでに数名の先生から、私宛、授業方法についてのお問い合わせ、ご相談を頂いております。
非対面による授業方式については、先日先生方にお送りした各種資料にいくつかの方法が説明されています。授業形態として、ライブによる授業配信、動画配信等をお考え頂いている先生もおられることと思います。多様な形態で授業を提供頂くことで、学生の理解も深まり、また飽きもこないと思います(いろいろな授業形態の授業を受けられる)。
その一方、非対面授業の実施に関する技術的問題として、、大学側の回線容量(全教員が大量の動画を同時に配信すると回線がパンクする)のほか、学生側についても特に新入生について、機器の準備状況(スマホしか持っていない)、ネット環境の整備(スマホだとデータ容量の問題が生じる)が必ずしも十分ではないことがあります。この点については、先週金曜の学部長会議の際にも話題が及び、大学として、できうる対応を考えていくとのことでしたが、即座に問題が解決することはないように思います。
このような事情の下、先生方から授業形態についてご相談頂いておりますが、現実的かつ無理なく非対面授業にご対応頂くためには、「課題配信型(オンデマンド)」による方式をお選び頂ければ良いように思います。私自身、「講義もの」の授業については、課題配信型を基本として準備を進めており、双方向的な要素を多少なりとも取り入れるにはどうするか、を考えているところです。
課題配信型の場合、ToyoNet-ACE
上に資料をアップ(または教科書の該当頁を指示)し、文字または音声により必要な解説を加えた上で、それに基づいた課題に学生に回答させる、というのが基本的なスタイルになるかと思います。その際、ガルーンの「スペース」上で、高橋先生がご紹介下さっている方法(4月5日の投稿にある「2.同時性を兼ね備えたオンデマンド型メディア授業」)を用いることで、双方向性を持たせることもできるかと思います。なお、非対面「授業」としての実質を確保するため、1)課題について、個別でなくとも構わないので全体向けの解答・講評を提示し、また、2)学生からの質問・意見交換に対応する体制を整える必要があります。質問への回答については、課題提出期限が時間割上の授業時間終了時でなければ、質問への回答のために授業時間中、PCの前に待機頂かなくても良いと思います。
課題配信型の場合で、教科書を使う場合、学生が教科書を入手していることが前提となるかと思います。教科書については、既に生協がネットによる注文・宅配体制を整えているほか、学生はアマゾン等のネット書店でも割引き購入できます。もっとも、最終的に教科書を揃えるか揃えないかは、これまでと同じように学生本人次第だと思います(教科書を買わずに済ませようとする学生は、常にいる)。指定教科書を用意せずに課題に答えられなかった結果、単位が修得できなかったというのは、学生本人の問題だと思います。
長文にて失礼致しました。先生方におかれましては、引き続きガルーン上の「スペース」の場で、意見交換頂ければと思います。
宜しくお願い致します。
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